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現代工芸アート

現代陶芸作家の伝統にこだわらない前衛的な表現を探求

近年、現代工芸作品の展覧会は、日本でも開催されます。元々個性を表現する工芸制作は、いにしえの時代から日本人の美意識を基にした身近な装飾や造形を生みしました。また、日本の現代工芸は、時代に沿って発展を遂げ、国際的にも注目されてきました。特に近年では、工芸とそれぞれの造形に対する考えをより深め、現代に通じる造形として情熱をもって作りだす作家が多く出てきています。今日の工芸は、アニメーション、マンガ、デザインなどと通い合い、作品の発表の仕方もそれぞれ、作家独特の方向性を持っており、世界に向けて発信します。

ここで、現代工芸アートは、他との区別が難しく、定義付けにおいても様々な議論がされています。例えば、社団法人現代工芸美術家協会が標傍した主張によれば、「現代の工芸という言葉は、自ら過去の工芸という言葉と対照される。過去の工芸とは我々の時代から既に遠のいた歴史的反省の存在価値しかないものを指す。之に反撥を感じ批判を加えると同時に、現代を吸収し消化し生きた生命を感じつつ制作した作家の所産を現代工芸と名づく」 と定義されます。短く言えば、伝統的・古典的ではないアートという裏返しのような定義で、従来の概念にとらわれない前衛的な新しい表現を作ることといえます。(けっして、伝統を拒むものではありません。)

現代工芸アートは、従来的な工芸志向のものからアート志向まで幅広く、変化に富んだものが多く作られます。そこには、質の高い創作活動を永遠と続ける意思が感じられます。

これまでの工芸とは明らかに違ったアプローチをし、今日の表現として世界に発信されている現代工芸アートに着目します。