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武雄焼

文録・慶長の役のときから始まり、古唐津の流れをくみつつ、素朴で温かみのある釉調を表現

いで湯と陶芸のふるさととして知られる武雄は、400年もの伝統と、確かな技術が受け継がれ、現在、90件以上の窯元が作陶します。

武雄の焼き物は、文録・慶長の役の時、武雄領主に同行した陶工らが渡来し、ここ武雄の地で、作陶したことから始まります。400年もの輝かしい歴史を持つ武雄焼は、かつて、古武雄として、江戸時代に、日本各地に流通し、また、東南アジアへも輸出され、世界的に愛好されます。武雄の素晴らしい陶芸作家の技法による、武雄焼の黄金 時代を出現させます。現在では、その輝かしい伝統を引き継ぎながら、オリジナリティあふれる食器、茶道具などを作り、お客様より使いやすいといった好評を博します。中でも、灰釉、焼〆技法による食器、茶道具にわび、さびを彷彿させる「無名窯」の福田忠夫氏、窯をたくときに食塩をなげ、揮発することで味わい深い色を醸し出す「凌山窯」の松尾潤氏などが、個展を中心として、活躍しています。

焼き物は、土味を生かした茶色系統の「陶器」と、白く輝く「磁器」に大別され、品目は、鉄絵、緑釉、鉄釉、刷毛目、象嵌、叩きの他、染付など幅広くあります。武雄市一帯で焼かれている土器は、素朴な土物である「唐津系」が主流といわれていますが、色絵などをもって華やかな文様を取り入れつつ、現代の生活様式にふさわしい器づくりを目指します。

武雄焼きは、伝統を引き継ぎながら、個性を尊重し、多様な作品が生み出されます。素朴で温かみのある落ち着いた色調で、器に触れる方の心を魅了致します。